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他社にとっての「手間」にこそ、大きなチャンスがある。

代表取締役社長 山本 員彰(Yamamoto Kazuaki)

機械工具を扱う商社から、圧力計に特化した狙い。

センサスヤマモトは、創業者である私の父が昭和39年に立ち上げた会社です。一方で私自身は大学卒業後、国内有数の圧力計メーカー「長野計器」に就職。2年間工場で圧力計について基礎から学びました。その後にセンサスに入社し、営業職を務めた後、平成元年に私が社長職を継ぐこととなったのです。

平成元年、当時の私どもは主に機械工具・配管資材を扱う商社でした。そして私が会社を継いだ時、改めて会社の取り扱い商品を見直し、流体の計測制御器すなわち「圧力計」をはじめとした計器類に特化していこうと考えたのです。その大きな根拠は、計器類という製品自体の性質にあります。例えば、「流体の計測制御」というと、お客様からすればとても難解で、よく仕組みの分からないものなのです。圧力計の設置ひとつとっても、お客様のところにある設備の仕様書を見て、圧力計の仕様を決めていかなければなりません。これは専門知識を要するうえに、とても手間がかかるものなのです。手間がかかるということは、誰も進んでやりたがらないということ。そして、そこに大きなビジネスのチャンスがあるということなのです。

こうした背景から当社は圧力計に特化していくことになります。当社のあらゆる事業は全て、顧客の「手間」を捉え、競合他社が敢えてやりたがらない事業に次々と挑戦しているのです。

競合にとって「校正」もまた手間であり、ウィークポイントでもあった。

先ほど私は「長野計器に就職をして知識を身に付けた」と申し上げましたが、この時に圧力計の「校正」という技術についても学びました。校正というのは、その圧力計が正しい数値を示していることを証明し、圧力計に成績をつける作業のことです。この校正もまた、誰でも簡単にできる事ではありませんし、手間のかかる作業なのです。当然、私が会社へ入社した頃にはまだ当社も校正を手掛けてはおりませんでした。ですがたまたま社内に校正器があり、私が校正の技術を持っていたため、はじめは何の気無しにお客様の持っている圧力計の校正をサービスとして行ったところ、次々と校正の依頼が舞い込むようになったのです。校正のニーズが確実にあるものだと実感した私たちは昭和61年、愛知県に計器修理事業者の届け出を行ない、当社の事業の大きなターニングポイントを迎えました。その後、平成12年にはISO9002認証を契機に、校正事業を本格化。そしてついに2014年、「JCSS標章」という更にランクの高い校正事業者の認可を得ます。これは当社の悲願であり、長い年月をかけて全社で取得を目指したものでした。全ては、「誰もがやってこなかった手間」に取り組むため。商社であるにも関わらず、このJCSS校正を自社で行えるのは日本国内でも当社だけです。通常、校正とは試験所が行うもの。よって、競合の商社が圧力計を販売する場合は、注文を伺い、商品を取り寄せ、試験所へ校正に出し、ようやくお客様へ納品するという手順を踏まなければなりません。つまり、校正を試験所へ依頼することで大きな時間のロスが出来てしまうのです。ですが当社はそれを自社で行える。しかも信頼性の高い「JCSS校正」を行なえるのです。

さらに当社の強みがもう一つ。それは圧倒的な商品在庫量とその管理能力です。当社は計器類の第一人者「長野計器」の商品を豊富に保有しております。ニーズの高い商品を、無駄が出ないよう適切な数量で確保し、そのための設備も用意しました。これを「自社の強み」と言えるまでに高めるため、時間も人員も惜しまず投資してきたのです。これも他社が「手間」としてずっと取り組んでこなかったことと言えるでしょう。

この「在庫管理能力」と「校正技術」により当社は、他社には真似できない圧倒的な納品スピードを手に入れました。通常、競合他社では1ヶ月半ほど納品にかかる商品を、当社は自社の在庫の中から素早く準備し、JCSSの証書を付けて、一週間ほどで納品できるのです。これは驚異的なことです。そのお陰で今日までの発展と、多くのお客様からの支持を得ることが出来ました。

当社が従業員の皆さんに約束していること。

さて、ここまで「手間のかかる難しいこと」に取り組むことで当社は発展してきたと申し上げてきましたが、そのぶん当社が従業員の皆さんにお約束していることがあります。

それは手厚い教育です。この業界での社員教育は、入社後から徐々に任せる仕事を増やし、実務を通して仕事を覚えていくというのが一般的なもの。ですが当社は入社後一年間を、勉強に専念できる期間として設けています。専門的な知識を要するこの仕事ですから、一人前になるまで時間がかかるのは当たり前。私はもちろん、先輩社員もみんながこの様な認識を持ち、指導していくので慌てずゆっくり知識を付けていってください。

ご入社にあたっては「圧力計という言葉は当社と出会うまで知らなかった」という方でも構いません。興味を持って下さった方なら歓迎致します。ですが、当社が扱う「圧力計」はプラント(工場などの設備)が稼働するのに欠かせない重要部品ですので、そのやりがいは仕事を通じてぜひ感じて欲しいですね。始めは覚えることも多くて大変かもしれませんが、そのぶん、お客様から頼りにされる面白さがある仕事なのです。ぜひ、一緒になってこの面白さを味わって頂けたら幸いです。

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